Fryderyk Franciszek Szopen
「ピアノの詩人」
ポーランド ジェラゾヴァ・ヴォラ出身
 ショパンは20歳のときポーランドを出て、ウィーンを経由しフランスで活発な音楽活動を行いました。当時ヨーロッパで流行し始めたワルツはもちろん、祖国ポーランドの民族舞踏をモティーフに、舞曲をたくさん作曲しています。形式化されたものが殆どですが、独特の躍動感を想像させる豊かな表情に溢れています。ポロネーズはもともと軍隊行進がルーツと言われ、歩くような3拍子のステップと堂々した雰囲気が特徴です。

 ショパンのマズルカは、ポーランドの民族舞踊マズレク(またはマズル)、クヤヴィアク、オベレクを織り交ぜて作曲されています。マズレクは跳躍の多い踊りですが、クィヤヴィアクは流れるような動きを伴い、オベレクは回転を多く使うのが特徴です。

踊りの挿絵
 幸運にもここ数年、度々ポーランド舞踏の講習会を受講する機会に恵まれました。その際習った特徴ある動きの幾つかを使って、ショパンの3つの異なるタイプのマズルカの視覚化を私なりに試みました。

 ワルツは現在でも社交ダンスの分野でよく踊られていますが、流行し始めた19世紀初めから現在まで、少しずつ踊り方が変化しています。初めのゆっくりの部分は普通のワルツ、次の速い部分はウィンナーワルツ、中間のゆっくりした部分は19世紀のワルツ(左図)、という風に、共演の佐々木氏に3種のワルツを使って構成して頂きました。第3部は3拍子の舞曲ばかりですが、その違いを楽しんでいただければ幸いです。

モーツァルトの舞曲
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